初心者が、ベンチプレスを行う際に気になる事として、バーベルのバーを胸に付けるのか?それとも付けないのか?という事が有ります。
これは自分が鍛える用途によって決めれば良い事だとは思うのですが、初心者のうちはどうすれば良いかが分からないと思います。
管理人自身は胸に完全に付ける派ですが、これにも理由が有ります。
今回は、ベンチプレスのバーは胸に付けるべきか付けなくても良いのかについて書いていきます。
スポンサーリンク
ベンチプレスは胸に付ける?付けなくても良い?
photo credit: lifting.LARGE Джони Спорт 7-469 via photopin (license)
最初に結論を書くと、ベンチプレスは胸に付けるべきだと管理人は基本的には考えています。
特にトレーニング始めたての、初心者のうちは軽い重量(バーだけでも良い)でも良いので、しっかりとしたフォームを身につけるためにフルレンジ(胸に付ける動作)のベンチプレスを行うべきです。
この理由としては、筋肉は大きな収縮を伴う動きの方がより鍛えられるので、ハーフまたはパーシャルレンジ(胸につけない)状態のベンチプレスよりも、フルレンジで胸にしっかりとつけるところまでバーを下ろした方が、大胸筋にしっかりと負荷がかかります。
ハーフレンジ(パーシャルレンジ)でベンチプレスを行う理由
そうは言っても、ジムなどで胸につけない状態のベンチプレスを行う人を見たことが有る方もいるのではないでしょうか。
なぜ胸につけない状態で行うのでしょうか?
理由は、もちろん1つではないのですが、より高重量に慣れるための練習方法として行う場合や、フルレンジだと一人で追い込むときに無理が出てしまうような際に、ハーフレンジでベンチプレスを行う方が多いのです。
ここで勘違いしてはいけないのは、このような方法を採用しているトレーニーも常にハーフやパーシャルで行っているのではなく、フルレンジのベンチプレスを行った後に、別の練習方法としてハーフで行っている場合が有るということです。
初心者の方が、その姿を見て、最初からフルレンジを避けてトレーニングをするというのは管理人はあまり進めません。
しかしハーフでベンチプレスをしているからといって大胸筋が全く鍛えられないのかというと、そうではありませんので使い分けてみるのも良いでしょうし、あえて回数をこなすためにフルレンジで行わずにハーフで行うというのも、かなり負荷がかかります。
フルレンジのベンチプレスを行う理由
今度は逆に、しっかりと胸にバーを付けるフルレンジのベンチプレスを行うのが良い理由としては、やはり可動域を広げることによって、負荷がしっかりと大胸筋にかかります。丁寧なフォームで、しっかりと大胸筋に効かすことが出来ます。
美しく盛り上がった大胸筋を手に入れたいのであれば、フルレンジでのベンチプレスは必須とも言えます。
ただし、ベンチプレスは肩や肘などの部位も密接に関係してくる種目ですので、もしバーを胸まで下ろすと、肘が痛かったり肩が痛かったりする場合には、フルレンジでのベンチプレスは避けてハーフで行う、もしくは他の種目(インクラインプレスやチェストプレスなど)を行う方が良いでしょう。
大胸筋を鍛える方法は、ベンチプレスだけではないので痛みなどがある場合は無理に行わず、期間をかけてストレッチを行って十分に出来るような準備をしてから行うべきです。
逆にベンチプレスの重さを純粋に競いたい場合は、フルレンジでないと話にならなくなります。例えばパワーリフティングは、胸にしっかりとバーがつき合図と共に差し上げないといけないので、フルレンジ以外は当然成功だとは認められません。
このように競技としてベンチプレスを行う場合は、普段から必ずフルレンジでのベンチプレスを行うようにしましょう。
まとめ
ベンチプレスを胸に付けるべきか、付けなくても良いかというのは、個人の鍛え方に依存するので、絶対にどちらかにするべきだとは言えません。
しかし、あくまで初心者のうちはフルレンジのベンチプレスの方法を身につけて、無理のない重量で行うのが正解でしょう。重すぎる重量を扱おうとするからハーフレンジになっているという方は、練習方法を見直すのが良いかもしれません。
60Kgのベンチプレスをフルレンジでやっと挙げれる人が、80Kgでハーフでやるのであれば、まずは65Kgをフルレンジで行えるようにするべきでしょう。無理に重たい重量でやって怪我をしたり事故につながるのもよくありません。
ベンチプレスで100Kg程度を扱えるようになり、それ以上を目指す場合にハーフやパーシャルでのレンジであえて少し重たい重量を使い限界を突破していくという時にハーフレンジでのベンチプレスは有効だといえるでしょう。
実際にそのような練習方法を取り入れている方は多いので、まずはフルレンジでしっかりとフォームを身につけましょう。